Photo: Masaya Yamada
ローカルな素材と技術を使いながら、グローバルな建築空間に想いを馳せることをコンセプトにしました。
大学の老朽化したトイレを、学生が構想を練り、施工まで携わりながら完成をさせています。大学構内の土を掘り、漆喰と混ぜながら、イタリア磨き、タデラクト、ハンダ、大津磨きなどの手法を用い、左官職人とともに美しい空間を創ることができました。多くの学生にとって、左官や漆喰との関わりは初めてでしたが、鏝やタデラクトを磨く石を持つ姿は楽しそうであり、とても有意義な経験を得たと多くの学生が語っていました。
女子学生の意見を取り入れて完成したトイレは、イタリア磨きに囲まれたパウダールームなど居心地のいいアメニティースペースとして大好評です。大学の建築学科で行われる授業は、座学と設計の演習にとどまりがちですが、身近な素材と伝統技術を活かすことで貴重な学びの場となることを確認できました。
工事種別 | 改修 |
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用途 | トイレ |
所在地 | 愛知県岡崎市 |
規模・構造 | RC造 |
施工年 | 2014年 |